ケベック要塞の基本情報
ケベック要塞(Citadelle de Québec)は、カナダ東部の戦略的要衝に築かれた軍事施設です。シタデルとも呼ばれます。
シタデル(Citadelle)とは、フランス語(またはイタリア語)で、都市を防衛するために築かれた要塞や砦を指す言葉です。ケベック要塞は、北米最大のシタデルといわれています。
ケベック要塞の起源は、フランス統治時代の1690年代にさかのぼります。当時のフランス軍は、セントローレンス川を見下ろすケベックの高台に防衛拠点を築き、ヌーベルフランス(フランス領カナダ)の防衛線として機能させました。
イギリス軍がケベックを奪取した後も、この地の戦略的重要性を認識し、さらに大規模な星形要塞を建設します。この際に築かれたのが、現在見ることのできる厚い石壁や、堀、兵舎、武器庫を備えた近代的な構造です。
ケベック要塞の見どころ
ケベック要塞の主要な出入口のひとつである、ダルハウジー・ゲート(Dalhousie Gate)です。
ケベック要塞最大の見どころは、衛兵交代式です。夏季に午前10時から開催されるのが通例ですが、最新情報は公式サイトでご確認ください。
山羊は、ケベック要塞を拠点とするロイヤル第22連隊(Royal 22e Régiment)の公式マスコットです。バティス(Batiste)という名前を、代々引き継いでいます。
山羊のバティスにも、伍長(Corporal)などの正式な軍階級が与えられています。
軍の礼拝堂です。
軍の病院として使用されていた建物です。
"Je me souviens"は「私は忘れないという」という意味のフランス語で、ケベック州の公式モットーです。民族の歴史や伝統、アイデンティティーを忘れないという意味であると、一般的に解釈されています。
ケベック要塞のアクセス
ケベック・シティーのランドマーク、Ⓐシャトー・フロンテナックを起点とし、西へ約8分歩くと、Ⓑサン・ルイ門に着きます。サン・ルイ門の手前で左へ曲がり、さらに南へ約4分歩くと、Ⓒケベック要塞の入り口に着きます。