ロンドン自然史博物館の基本情報

ロンドン自然史博物館は、ロンドンのケンジントン・アンド・チェルシー区にある自然史博物館です。
ロンドン自然史博物館の周辺には、サイエンス・ミュージアム、ヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアムといった博物館が集積しています。
イギリスの博物館といえば大英博物館が有名ですが、大英博物館の自然史部門が独立して誕生したのが、ロンドン自然史博物館です。
ヒンツェ・ホールを中心とし、東側にグリーン・ゾーン、レッド・ゾーン、西側にブルー・ゾーン、オレンジ・ゾーンと4つの色でゾーン分けされています。
オレンジ・ゾーンは本館に隣接するダーウィン・センターと、屋外の野生生物公園から構成されています。
イギリスの他の多くの博物館と同様、入場料は無料です。
ロンドン自然史博物館の見どころ
ヒンツェ・ホール(Hintze Hall)

ヒンツェ・ホールは、ロンドン自然史博物館のメインホールです。シロナガスクジラの骨格標本が、天井から吊るされるようにして展示されています。「希望」を意味する、ホープ(Hope)という愛称がつけられています。
ヒンツェ・ホールは以前、単に中央ホール(Central Hall)と呼ばれていました。実業家であり慈善家のマイケル・ヒンツェ卿(Michael Hintze)より500 万ポンドの寄付を受け、2017年に現在の名前へと改名されました。

マストドン(mastodon)の骨格標本です。マストドンはマンモス(mammoth)とよく似ていますが、別の生物です。マストドンはゾウ目マムート科マムート属、マンモスはゾウ目ゾウ科マンモス属に分類されています。現在のゾウにより近いのが、マンモスです。

進化論を提唱したことで知られる、チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)の石像です。ダーウィンの収集した標本や『種の起源』の初版なども、ロンドン自然史博物館には収蔵されています。
ブルー・ゾーン(Blue Zone)

巨大なシロナガスクジラ(blue whale)の模型です。迫力に圧倒されます。

Tレックス(T. rex)とも呼ばれる、ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の動く模型です。子供にも大人気です。

デイノニクス(Deinonychus)の模型です。1964年、アメリカの古生物学者ジョン・オストロム(John Ostrom)によって、デイノニクスの化石が発見されます。これは、歴史上もっとも重要な化石発見といわれています。
デイノニクスと鳥類との骨格の類似性より、恐竜から鳥類が進化したという説が強固に裏付けられました。デイノニクスに羽毛があったという証拠はありませんが、他の恐竜で羽毛の痕跡が見つかっていることから、「羽毛のあるデイノニクス」として模型は制作されています。
レッド・ゾーン(Red Zone)

世界的に見ても貴重な、ステゴサウルス(Stegosaurus)の骨格標本です。
レッド・ゾーンでは、岩石鉱物などが展示されています。
グリーン・ゾーン(Green Zone)

プレシオサウルス(Plesiosaurus)の骨格標本です。1821年にイギリスの古生物学者メアリー・アニング(Mary Anning)によって発見されました。彼女が労働者階級の女性であったこともあり、生前に学術的な評価を受けることはありませんでした。
彼女の生涯は、映画『アンモナイトの目覚め(Ammonite)』で描かれています。メアリー役は、ケイト・ウィンスレットが演じました。

メガテリウム(Megatherium)の骨格標本です。メガテリウムはナマケモノ(Sloth)の近縁です。「巨大な地上ナマケモノ(Giant ground sloth)」とも呼ばれています。

マレーガビアル(False gharial)という、東南アジアに生息するワニの模型です。グリーン・ゾーンでは、鳥類の剥製や爬虫類の模型などが展示されています。

アフリカタマゴヘビ(Dasypeltis scabra)の模型です。日本でもアオダイショウなどが鳥の卵を丸飲みする姿が目的されていますが、アフリカタマゴヘビは鳥の卵だけを食べる(鳥の卵だけしか食べない)という珍しいヘビです。
卵を丸飲みしてから、脊椎骨にある突起で殻を割り、殻だけを器用に口から吐き出します。

ピパピパ(Surinam toad)という、南米アマゾン川流域に生息するカエルの模型です。ピパピパのメスは自らの背中で卵を孵化させ、そのままオタマジャクシからカエルになるまで育てます。コモリガエルとも呼ばれています。

月のミュージアム(Museum of the Moon)と呼ばれる、アート作品です。2016年から世界各地を巡回しており、2019年にロンドン自然史博物館で展示が行われました。(現在は終了しています)
ロンドン自然史博物館のアクセス
ロンドン自然史博物館の最寄駅は、地下鉄サウスケンジントン駅(South Kensington Station)です。Ⓐサウスケンジントン駅から北に約4分歩くと、Ⓑロンドン自然史博物館に着きます。
サウスケンジントン駅は、サークル線(Circle Line)、ディストリクト線(District Line)、ピカデリー線(Piccadilly Line)の3路線が乗り入れる駅です。