パーラメント・ヒルの基本情報
パーラメント・ヒル(Parliament Hill)は、カナダの首都オタワにある丘で、カナダ政治の中心地です。カナダ国会議事堂(Canadian Parliament Buildings)をはじめとした、国の建物や像、モニュメントが設置されています。
日本でいう「永田町」に当たる場所で、カナダ国民には「ザ・ヒル(The Hill)」と呼ばれています。
カナダ国会議事堂には、3つの主要な建物があります。センター・ブロック(Centre Block)、イースト・ブロック(East Block)、およびウェスト・ブロック(West Block)です。センター・ブロックにはピース・タワー(Peace Tower)があり、塔の上からオタワ市街を見渡すことができます。
中央議会堂は2019年より大規模な修復工事が行われており、立ち入りが禁止されています。工事完了予定は2029年ですが、公式サイトで最新状況をご確認ください。
パーラメント・ヒルの見どころ
カナダ国会議事堂のセンター・ブロックです。ジョン・A・ピアソン(John A. Pearson)とジャン・オメール・マルシャン(Jean-Omer Marchand)によりゴシックリバイバル様式で設計され、1927年に完成しました。
ピアソンはフランク・ダーリング(Frank Darling)らとともに、ダーリング・アンド・ピアソン(Darling and Pearson)という建築事務所を設立し、トロント大学のコンボケーション・ホールなどの設計に携わりました。
ピース・タワーです。高さは98メートルで、1971年までオタワで最も高い建物でした。
上院に当たる元老院(Senate of Canada)の議場(Senate Chamber)です。第一次大戦の様子を描いた巨大な絵画が、部屋を取り囲んでいます。
下院に当たる庶民院(House of Commons)の議場(Commons chamber)です。大聖堂のようなステンドグラスから、日の光が差し込んでいます。
ピース・タワーから、オタワ川(Ottawa River)の流れる北側を眺めています。アレクサンドラ橋(Alexandra Bridge)を渡った先に、カナダ歴史博物館(Canadian Museum of History)があります。手前の建物は、国会図書館(Library of Parliament)です。
カナダ国会議事堂のウェスト・ブロックです。もっとも高い塔はマッケンジー・タワー(Mackenzie Tower)と呼ばれ、カナダの5ドル紙幣に描かれています。
イースト・ブロックです。カナダの初代首相、ジョン・A・マクドナルドの執務室などが保存されています。