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スタディオン
ティトゥスの凱旋門を建てたのと同じ、ローマ帝国第11第皇帝のドミティアヌスが建設しました。後述するドムス・フラウィア、ドムス・アウグスターナもやはり彼の手によって建てられました。
一見すると競技場のようで、「スタディオン」という名前もその認識に基づいていると思われますが、皇帝の私設庭園だったという説もあります。
ドムス・フラウィア
ドムス・フラウィアが官邸(職場)、ドムス・アウグスターナが公邸(住居)という関係です。日本の「首相官邸」も公邸が隣接しており、厳密には区別されています。
ドミティアヌス帝が建設して以降、300年間にわたってローマ帝国皇帝の官邸として機能しました。
「ペリスティリウム」と呼ばれる、ドムス・フラウィアの中庭です。写真ではわかりにくいですが、八角形の池があります。
ドムス・アウグスターナ
こちらが公邸です。写真の場所には、噴水があったといわれています。
ちなみに誤解しやすいですが、アウグスターナ(Augustana)は単に「皇帝」を意味し、アウグストゥスの家は別にあります。もっとも、アウグスターナが「皇帝」を意味するようになったのもアウグストゥスの影響かもしれず、言語学的にはまったく無関係ということではないかもしれませんが、すくなくとも観光スポットとしては別者です。
アウグストゥスの家
こちらが正真正銘、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの家です。ラテン語で"Domus Augusti"、またはイタリア語で"Casa di Augusto"と表記されています。ドムス・アウグスターナ(Domus Augustana)とお間違えなきよう!
ローマ帝国の皇帝としては、比較的質素な暮らしであったといわれています。