青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸の基本情報
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は、青森と函館を結んでいた青函連絡船と呼ばれる鉄道連絡船の歴史を伝える博物館船です。
八甲田丸は1964年に就航し、旅客や貨物を積んで長年活躍したのち、1988年の青函トンネル開通に伴ってその役割を終えました。1990年から博物館として一般公開されています。
船内には鉄道車両を積載した車両甲板や、青函連絡船の歴史を紹介する展示、操舵室や通信室などの船橋エリア、360度の景色が楽しめる展望デッキなどがあり、運航当時の様子や技術を楽しみながら学ぶことができます。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸の見どころ
全長約132メートル、旅客定員1,286名、そして鉄道車両48両を積載可能な大型船です。
青函航路開設70周年を記念して、イルカをモチーフにしたシンボルマークが導入されました。輪の中に描かれているのは、八甲田山系と水連沼です。
展望デッキからは陸奥湾と夏泊半島、さらにその奥には下北半島を望むことができます。
背後から見下ろしているのは、青森ベイブリッジです。
青函連絡船が運航していた当時の風景を、等身大のジオラマで再現しています。写真は担ぎ屋と呼ばれる行商人で、米俵などを背負って毎日のように乗船していたそうです。
乗務員に叩き起こされる情景が目に浮かびます。せっかくのカレーライスを食べることができたのでしょうか。
国鉄ヨ6000形貨車
八甲田丸は48両もの鉄道車両を搭載可能な、巨大な車両甲板を有しています。
国鉄キハ80系気動車 キハ82 101
青函連絡船が運んだのは基本的に貨車です。キハ80系気動車のような車両が青函連絡船に載るのは、本州で製造したものを北海道に送るなどの特別な場合に限られていました。
おそらく、貨車のみだと見栄えがしないという配慮があったのでしょう。
津軽海峡冬景色歌謡碑
碑に近づくと、石川さゆりさんの歌う「津軽海峡・冬景色」の歌が流れます。「上野発の夜行列車降りたときから」と始まりますが、女性は青森駅から青函連絡船に乗り、津軽海峡を渡ります。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸のアクセス
Ⓐ青森駅から北へ約5分歩くと、Ⓑ青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸に着きます。ねぶたの家 ワ・ラッセ、エーファクトリー(A-FACTORY)などの観光スポットを経由します。