【カナダの鉄道】貨物は続くよどこまでも

ジャスパー駅

カナダの鉄道について

カナダはその広大な国土と豊かな資源を背景に、鉄道が物流の中核を担う国のひとつです。日本の鉄道事情と大きく異なるのは、旅客輸送ではなく貨物輸送が中心であるという点です。

カナダ最大の鉄道会社は、貨物鉄道会社であるカナディアン・ナショナル鉄道(Canadian National Railway)です。カナダを東西に結ぶだけでなく、アメリカやメキシコにもネットワークを広げ、北米全体の物流を担っています。頭文字を取って「CN」と略されます。

カナダ第二の鉄道会社は、やはり貨物鉄道会社であるカナダ太平洋カンザスシティ鉄道(Canadian Pacific Kansas City)です。カナダ太平洋鉄道(Canadian Pacific Railway)とカンザスシティ・サザン鉄道(Kansas City Southern Railway)を運営子会社としています。両社は「CP」「KCS」と略されます。

カナダ太平洋鉄道は、19世紀後半から20世紀前半にかけてカナダ全土にシャトー様式のホテルを建設した鉄道会社としても知られています。

一方で、カナダの旅客鉄道を担っているのが、国有鉄道であるVIA鉄道(VIA Rail Canada)です。民間の貨物鉄道会社とは異なり、公共交通機関として旅客輸送に特化しています。

カナダの鉄道車両

CN U-1-a形蒸気機関車

ジャスパー駅

カナディアン・ナショナル鉄道(CN)が、かつて運行していた蒸気機関車です。U-1-a形は、ジャスパー駅でのみ保存されています。

ジャスパー駅

CN ET44AC

ジャスパー駅

カナディアン・ナショナル鉄道(CN)は、カナダ最大の鉄道会社です。

ジャスパー駅

日本の貨物列車は最大でも全長650メートルほどですが、カナダの貨物列車はその約6倍、全長4キロメートルにも達することがあります。対して平均速度はカナダのほうが遅く、日本の半分程度です。

カナダの雄大な自然の中を、貨物列車が途切れることなく、まるで大地を縫うようにゆっくりと走り抜けていきます。

VIA鉄道 F40PH

オタワ駅
VIA鉄道は、カナダの旅客鉄道会社です。「VIA」は「ヴィア」と読みます。

VIA鉄道 F40PH-2D

ジャスパー駅

GM-EMD社製の電気式ディーゼル機関車です。

ジャスパー駅

VIA鉄道 パーク・カー

ジャスパー駅

パーク・カー(Park car)は、VIA鉄道がカナダ太平洋鉄道から引き継いだ車両です。バッド・カンパニー(Budd Company)によって製造されました。車両ごとに、カナダの国立・州立公園の名前がつけられ、パーク・シリーズ(Park series)と呼ばれています。

VIA鉄道 P42DC

ナイアガラ・フォールズ駅
GE社製の電気式ディーゼル機関車で、ジェネシス(Genesis)と呼ばれるシリーズです。

ユニオン駅(トロント)

GOトランジット MP40PH-3C

ユニオン駅(トロント)
GOトランジットは、オンタリオ州が運営する、トロントを中心とした中距離旅客輸送鉄道事業会社です。

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