三内丸山遺跡の基本情報
三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)は、青森県青森市にある縄文時代の大規模集落跡です。
約5900年前から4200年前にかけて長期間営まれ、数多くの住居跡や貯蔵穴、墓地、作業場などが発見されています。特に、6本の柱で構成された巨大な掘立柱建物が知られており、当時の優れた木造建築技術をうかがうことができます。
また、土器や石器、木製品、漆器といった多種多様な遺物が出土し、縄文人が交易や儀礼など豊かな文化を営んでいたことを示しています。
こうした価値より、三内丸山遺跡は2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつとして世界文化遺産に登録されました。
三内丸山遺跡の見どころ
大型掘立柱建物の構造を再現したもので、三内丸山遺跡のランドマークです。
事実としてわかっているのは、柱穴の直径および深さが約2メートルで、その間隔が4.2メートルであったということです。建物の高さや層数、用途については諸説あります。
長さ32メートル、幅10メートルの巨大な竪穴建物を再現したものです。集会場や共同作業所、あるいは共同住居であったのではないかといわれています。
おとぎ話のような風景が広がっています。
手前が竪穴建物跡、奥が復元された掘立柱建物です。半地下のように床が地表面より低いものが竪穴建物、地表面と水平または高床のものが掘立柱建物と区別されています。