ボローニャの基本情報
ボローニャは、エミリア・ロマーニャ州の州都であると同時に、ボローニャ県の県都です。
ボローニャの人口は約39万人で、イタリアで7番目に大きな都市(コムーネ)です。
イタリアの高速鉄道であるフレッチャロッサ、そしてイタロは、ボローニャを中心に東西南北へ路線が伸びている、という見方ができます。ボローニャは、イタリアにおける鉄道交通、また道路交通の要衝です。
エミリア・ロマーニャ州モデナ県には、フェラーリやマセラティの本社があり、またボローニャ県にはランボルギーニやドゥカティの本社があります。特にマセラティはボローニャで創業し、その特徴的なエンブレムも、市中心部にあるネプチューン像が手に携える「トライデント(三叉槍)」に由来しています。ボローニャ県には他にも有名なイモラ・サーキットがあり、2006年までF1サンマリノGPが開催されていました。
ボローニャには世界最古の大学であるボローニャ大学があり、学園都市としての側面もあります。ボローニャ大学の卒業生には、『神曲』で知られるダンテや、地動説を唱えたコペルニクスなど、歴史上の偉人が名を連ねています。
ボローニャの観光スポット
道草旅行社おすすめの観光スポットを、1位から順にご紹介します。

中世のボローニャは100基を超える塔が建ち並ぶ、「塔の街」でした。正確な記録は残っていないようですが、防衛のための見張り台として、また権威の象徴して有力な一家が競うように建設したといわれています。
現存する塔は20数基ですが、この中でもっとも有名なものがこのアシネッリの塔(Torre degli Asinelli)とガリセンダの塔(Torre della Garisenda)です。この2基を指して、日本では「ボローニャの斜塔」と呼ばれます。

背の高い方がアシネッリで約97メートル、低い方がガリセンダで、約48メートルです。いずれも目で見てすぐわかるくらい、大きく傾いています。

アシネッリの塔には、階段で屋上まで上がることができます。500段近くあります。

中央の建物は、サン・ピエトロ大聖堂です。ここにも3基の塔が見えます。

ボローニャの目抜き通りといえる、リッツォリ通りです。

もう1つの斜塔、ガリセンダの塔を見下ろしています。

ボローニャの守護聖人である聖ペトロニオ(サン・ペトロニオ)に捧げた聖堂です。ヨーロッパで7番目に大きな教会とされています。
ファサードは上段が茶色いレンガ造り、下段がピンクと白の大理石造りで違和感なく馴染んでいますが、じつは上段は未完成で本来は下段と同じように大理石造りになる計画だったといわれています。

ボローニャ大学の法学者、アックルーシオ氏の邸宅でした。現在は市庁舎として使われています。「コムナーレ宮」と紹介されることもありますが、イタリア語の"Palazzo Comunale"は単に「市庁舎」という意味ですので、誤訳に近いのではないでしょうか。


神聖ローマ帝国が任命した行政長官の館として使われました。「ポデスタ宮」と紹介されることもありますが、イタリア語の"Palazzo del Podestà"はそのまま「行政長官の館」という意味です。
12~13世紀、北イタリアが教皇派と皇帝派に分かれて争った時代、ボローニャはミラノを中心としたロンバルディア同盟に加わります。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の子、エンツォはボローニャ軍に捕らえられ、この宮殿に幽閉されます。何度か脱走を試みるも失敗し、20年以上にわたる幽閉生活の後に亡くなりました。


ネプチューンはイタリア語で"Nettuno"ですが、これをそのまま読んで「ネットゥーノの泉(噴水)」とも呼ばれます。ボローニャで操業した自動車メーカー、マセラティのエンブレムは、像が手に携える「トライデント(三叉槍)」に由来しています。
ガリエラ門

冬季には、門の南側に特設のスケートリンクができます。
ボローニャには街を囲むように12の門があり、ガリエラ門はその内の1つです。門と門の間には城壁が張り巡らされていたわけですが、現在は門のみが残り、城壁の跡地は機能的な環状道路として利用されています。
口コミサイトで人気の観光スポット
参考に2つの代表的な口コミサイトで、人気の観光スポットを見てみましょう。
フォートラベルは日本のユーザーからの口コミですが、トリップアドバイザーは日本を含む世界のユーザーからの口コミです。
フォートラベル(4travel.jp)
2018年10月1日時点のランキングです。
| 順位 | 観光スポット |
|---|---|
| 1 | ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) |
| 2 | マッジョーレ広場 |
| 3 | サン ペトローニオ聖堂 |
| 4 | 旧ボローニャ大学 |
| 5 | 市庁舎(コムナーレ宮) |
| 6 | サント ステーファノの教会群 |
| 7 | サン ピエトロ大聖堂 |
| 8 | インデペンデンツィア通り |
| 9 | ポデスタ館とエンツォ王宮殿 |
| 10 | サン ジャコモ マッジョーレ教会 |
トリップアドバイザー(tripadvisor.jp)
2018年10月1日時点のランキングです。
| 順位 | 観光スポット |
|---|---|
| 1 | 食べ歩きツアー |
| 2 | 料理教室 |
| 3 | La Macchina del Tempo |
| 4 | 聖ステファノ聖堂 |
| 5 | Museo per la Memoria di Ustica |
| 6 | Archiginnasio di Bologna |
| 7 | Portico di San Luca |
| 8 | 日帰りツアー |
| 9 | Quadrilatero |
| 10 | Chiesa di Santa Maria della Vita |
美食の街だけあって、トリップアドバイザーでは1位、2位が食べ歩きツアー、料理教室となっています。3位のLa Macchina del TempoはVRで中世ボローニャを体験できる施設です。日本語対応はされていないようですので、日本人旅行者にとってはハードルが高いかもしれません。
フォートラベル、トリップアドバイザー共通で10位以内にランクインしているのは、聖ステファノ聖堂(サント ステーファノの教会群)だけです。古代ローマ時代から12世紀にかけて増築に次ぐ増築を重ねた結果、複雑な構造を持つキメラのような教会が完成しました。その特徴から、「七つの教会」とも呼ばれます。
ボローニャのグルメ
「ボローニャの」を意味するイタリア語は「ボロネーゼ」です。ボローニャは、ボロネーゼ・ソースを生んだ美食の街です。

タリアテッレ・ボロネーゼ(アル・ラグー)です。日本ではスパゲッティ・ボロネーゼが有名ですが、ボローニャではきしめんのようなパスタ「タリアテッレ」が一般的です。またボローニャではわざわざボロネーゼ(alla Bolognese)を末尾につけず、単にラグー・ソースのタリアテッレ(Tagliatelle al ragù)とだけメニューに表記されることが多いので、ご注意ください。
ボローニャの鉄道
ボローニャ中央駅

イタリアの高速鉄道であるフレッチャロッサ、イタロが停車する、交通の要衝です。
ボローニャの道草
ガイドブックには載らないような、偶然の出会いやふと気になった風景などをご紹介します。

H&Mの店舗に向かって、集団で何かを叫んでいました。一見すると抗議デモのようですが、プラカードにあるlimoniというのを調べると、ボローニャ発祥の香水や化粧品のメーカーでした。新手のプロモーションだったのかもしれません。

ヘルメットの色が、みんな違っていて楽しいです。

そこに、目を描き入れたくなる気持ちはよくわかります。

ボローニャのモデルコース
多くの方にとって街の玄関になるであろう、Ⓐボローニャ中央駅から旅を開始します。駅を出てすぐⒷガリエラ門(Porta Galliera)があります。今はなき城壁をイメージしつつ、門をくぐって街の中に入りましょう。
観光の中心である、マッジョーレ広場に向かいます。ガリエラ門から広場までは、徒歩約15分です。広場には、多くの観光スポットが集まっています。どのような順番でも結構ですが、Ⓒネプチューンの泉、Ⓓアックルーシオ宮殿、Ⓔ聖ペトロニオ聖堂、Ⓕエンツォ王宮殿を続けて観光します。
続いて、徒歩約4分でⒼボローニャの斜塔に着きます。500段近くある階段は骨が折れますが、足が元気な方はぜひアシネッリの塔の上まで登ってください。
時間が許すなら、聖ステファノ聖堂やボローニャ大学の人体解剖室も観光したいところです。
せっかくボローニャに来たなら、ボロネーゼも忘れず食べて帰りたいです。これが一番の目的、という方もいらっしゃるかもしれません。おすすめの店としてよく名前が挙がるのは、Osteria Dell'Orsaです。Tagliatelle al ragùというメニューが、ボローニャでいうところのボロネーゼですので、注意してください。