ピサの基本情報
ピサは、トスカーナ州ピサ県の県都です。ちなみに、トスカーナ州の州都はフィレンツェです。
フィレンツェとピサを繋ぐように、アルノ川が西に向かって流れています。
ピサがもっとも輝いていたのは、11~13世紀です。ピサは、ピサ共和国という海洋国家の首都でした。ピサ、ジェノヴァ、アマルフィ、ヴェネツィアを4大海洋国家(4大海洋共和国)といいます。現在でもこの4都市は、毎年持ち回りでレガッタレースを開催し、平和に競争しています。
11世紀の初め、ピサはジェノヴァと同盟関係にありました。コルシカ島およびサルデーニャ島を支配し、ティレニア海(地中海の内、イタリア半島とコルシカ島、サルデーニャ島に囲まれた海域)の覇者となります。しかし次第にジェノヴァとの関係が悪化し、領地や海洋権益をめぐって争いが発生します。1284年、Meloriaの戦いにおいてジェノヴァに大敗したことを契機に、ピサは衰退の一途をたどります。
有名なピサの斜塔が建設計画、着工されたのもまだピサが輝いていた12世紀です。もちろん斜塔として計画されたわではなく、地質の問題があり結果的に傾いたわけですが、塔が傾くのと時を同じくするように、国家も傾いていきました。
ピサ出身の有名人といえば、なんといってもガリレオ・ガリレイです。斜塔の上から重い球と軽い球を同時に落とし、地面に着地する時間が同じであるという「落下の法則」を証明したといわれています。後世の創作であるという説が有力ですが、よくできた話ではあります。
ピサの観光スポット
道草旅行社おすすめの観光スポットを、1位から順にご紹介します。
ピサの斜塔は知っていても、ピサという街の存在は知らなかったという人がいるくらい、世界的に有名な観光スポットです。
ちなみに、天使の手中にある「OPA」という文字ですが、"Opera della Primaziale Pisana"の略で、ピサの斜塔およびドゥオーモを広場を管理する非営利団体(NPO)の名前です。ピサの斜塔は予約制ですが、彼らのHPから申込み可能です。(英語、イタリア語のみ)
大理石の階段がすり減っています。公式サイトによると、297段あるようです。歩きやすい靴でどうぞ。
斜塔の上から見た景色です。
大聖堂(ドゥオーモ)です。
大聖堂(ドゥオーモ)付属博物館です。こちらも最後にすこしだけご紹介します。