若草山の基本情報
若草山(わかくさやま)は、奈良市の奈良公園東側に位置する標高342メートルの山です。
都市中心部から徒歩でもアクセス可能なハイキングスポットとして、また奈良市街および奈良盆地を一望できる展望スポットとして人気があります。
三つの笠を重ねたような形状から、三笠山(みかさやま)とも呼ばれています。三つの笠を、西から順に一重目、二重目、三重目と数えます。
三重目の山頂付近には、4世紀末から5世紀初頭に築かれた前方後円墳、鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)があります。
毎年1月には伝統行事の若草山焼きが行われ、山全体を炎が包みます。古都奈良に早春を告げる風物詩として親しまれています。
若草山山頂へのアクセスと入山料について

(出典:若草山保勝会「若草山ガイドマップ」)
若草山山頂(三重目)へのアクセス方法は、大きく分けて3つあります。
麓にある南ゲート・北ゲートから入山し、一重目、二重目、三重目と順に山頂を目指す方法、春日山遊歩道を通り直接山頂を目指す方法、そして奈良奥山ドライブウェイを利用し、車で直接山頂へとアクセスする方法です。
南ゲート・北ゲートから入山する方法
南ゲート・北ゲートから入山する場合、ここで入山料を払います。再入場時に必要となるため、チケットをなくさないように注意してください。入山料は大人150円、小人90円(本記事執筆時点)です。
若草山の入山料の仕組みはすこし複雑で、有料エリアは一重目と二重目のみです。
二重目と三重目の間に山頂ゲートがありますが、有料エリアから一度退場する形になります。若草山山頂(三重目)を観光したあと、二重目に戻る場合は有料エリアへの再入場となるため、チケット提示が必要です。
春日山遊歩道を利用する方法
春日山遊歩道を通り、徒歩で直接山頂へとアクセスする場合、入山料は不要です。再び春日山遊歩道を通って帰る場合は、完全無料で若草山山頂(三重目)を観光することが可能です。
若草山山頂(三重目)を観光したあと、二重目、一重目も観光する場合は、山頂ゲートで入山料を払います。
奈良奥山ドライブウェイを利用する方法
奈良奥山ドライブウェイを利用し、車で直接山頂へとアクセスする場合、ドライブウェイの通行料金は必要ですが、山頂駐車場の駐車料金および入山料は不要です。また山頂行きのバスも運行されています。
若草山山頂(三重目)を観光したあと、二重目、一重目も観光する場合は、山頂ゲートで入山料を払います。
若草山の見どころ

若草山の麓には、南ゲートと北ゲートがあります。春日大社から近いのは南ゲート、東大寺から近いのは北ゲートです。

山全体が、日本固有の芝であるノシバに覆われています。鹿の主食はノシバです。鹿せんべいは、鹿にとっておやつのようなものです。

頂上まで遊歩道が整備されており、片道約35分のハイキングコースです。

道中や展望所で、東大寺をはじめとした寺社仏閣や、奈良の街並みを見渡すことができます。


都市に隣接したハイキングスポットという点で、エディンバラのアーサーズ・シートと共通する部分があります。


生駒山地と、その麓に広がる生駒の街並みを遠くに眺めることができます。

南西方向には、金剛山地が連なっています。金剛山地は生駒山地とともに、奈良盆地と大阪平野を隔てています。


山頂ゲートです。二重目から三重目へと抜ける場合は、自由に通過することが可能です。

三重目からは二重目越しに、奈良盆地を一望することができます。

鶯塚古墳

三重目の山頂付近には、鶯塚古墳があります。古墳時代前期後半(4世紀末から5世紀初頭)に築かれた前方後円墳ですが、被葬者は不明です。

清少納言『枕草子』に記されている「うぐひすのみささぎ(鶯陵)」と考えられています。

山頂には、三角点が設置されています。

ハシブトガラスです。ハシボソガラスと並び、日本ではもっとも身近なカラスの種類のひとつです。ちなみにアーサーズ・シートには、ニシコクマルガラスがいました。

若草山のアクセス
Ⓐ春日大社本社から北へ約7分歩くと、Ⓒ南ゲートに着きます。また水谷茶屋から東へ約2分歩くと、春日山遊歩道の入口に着きます。
ちなみに近鉄奈良駅から、南ゲートおよび春日山遊歩道の入口までは、徒歩約25分の距離です。
また若草山頂駐車場まで、奈良奥山ドライブウェイを利用して車でアクセスすることも可能です。
