若草山の見どころ
若草山(わかくさやま)は、奈良市の奈良公園東側に位置する標高342メートルの山です。
奈良市中心部から徒歩でもアクセスできるハイキングスポットで、奈良市街や奈良盆地を一望できる展望スポットでもあります。
三つの笠を重ねたような形から、三笠山(みかさやま)とも呼ばれています。西側から順に、一重目、二重目、三重目と数えます。
三重目の山頂付近には、4世紀末から5世紀初頭に築かれた前方後円墳、鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)があります。
毎年1月には伝統行事の若草山焼きが行われ、山全体を炎が包みます。古都奈良に早春を告げる風物詩として親しまれています。
南・北ゲートと山麓

若草山の麓には、南ゲートと北ゲートがあります。春日大社から近いのは南ゲート、東大寺から近いのは北ゲートです。

山全体が、日本固有の芝であるノシバに覆われています。鹿の主食はノシバです。鹿せんべいは、鹿にとっておやつのようなものです。
山頂までの登山道と眺望

山頂まで遊歩道が整備されており、片道約35分のハイキングコースです。

道中や展望所で、東大寺をはじめとした寺社仏閣や、奈良の街並みを見渡すことができます。
東大寺の伽藍と拝観案内は、下の記事で詳しく紹介しています。


都市に隣接したハイキングスポットという点で、エディンバラのアーサーズ・シートと共通する部分があります。
アーサーズ・シートの丘陵景観と歩き方は、下の記事で紹介しています。


生駒山地と、その麓に広がる生駒の街並みを遠くに眺めることができます。

南西方向には、金剛山地が連なっています。金剛山地は生駒山地とともに、奈良盆地と大阪平野を隔てています。

山頂(三重目)からの眺望

山頂ゲートです。二重目から三重目へと抜ける場合は、自由に通過することが可能です。

三重目からは、二重目の先に奈良盆地を一望できます。山麓から歩いてきた一重目・二重目と、その向こうに広がる市街地を同じ方向に見渡せます。

鶯塚古墳と山頂周辺

三重目の山頂付近には、鶯塚古墳があります。古墳時代前期後半(4世紀末から5世紀初頭)に築かれた前方後円墳ですが、被葬者は不明です。

清少納言『枕草子』に記されている「うぐひすのみささぎ(鶯陵)」と考えられています。

山頂には、三角点が設置されています。
若草山の基本情報
以下は、公式情報を2026年9月20日に確認した内容です。旅行計画の際は、公式サイトの最新案内もあわせて確認してください。
- 🔗 公式サイト
- 若草山の開山期間、入山時間、入山料金、南・北ゲート、自動車でのアクセスを確認できます。
奈良公園クイックガイド ≫ 若草山(わかくさやま)
- 📍 所在地
- 奈良県奈良市雑司町
- 🕒 開山時間
- 南ゲート・北ゲートの開山期間は3月第3土曜日〜12月第2日曜日、時間は9:00〜17:00です。臨時開山の有無は公式案内を確認してください。
- 🚫 閉山期間
- 原則として12月第2日曜日の翌日〜3月第3土曜日の前日です。若草山焼きなどの行事や臨時開山は別に案内されます。
- 💶 入山料金
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- 大人(中学生以上) 150円
- 小学生 80円
- 団体30人以上 大人120円、小学生60円
⚠️ 南・北ゲートから一重目・二重目の有料エリアへ入る料金です。春日山遊歩道から山頂へ往復する場合や、奈良奥山ドライブウェイで山頂駐車場へ向かう場合は扱いが異なります。
- ⏱️ 所要時間
- 公式案内では、山麓の入山ゲートから山頂まで徒歩約30〜40分です。南・北ゲートから山頂まで往復し、各展望地点と鶯塚古墳を見る場合は1時間30分〜2時間30分を見込んでください。⚠️ 芝生斜面の状態、休憩、写真撮影、混雑によって変わります。
若草山のアクセス
登山ルート

(出典:若草山保勝会「若草山ガイドマップ」)
若草山山頂(三重目)へのアクセス方法は、大きく分けて3つあります。
麓にある南ゲート・北ゲートから入山し、一重目、二重目、三重目と順に山頂を目指す方法、春日山遊歩道を通り直接山頂を目指す方法、そして奈良奥山ドライブウェイを利用し、車で直接山頂へとアクセスする方法です。
南ゲート・北ゲートから入山する方法
南ゲート・北ゲートから入山する場合、ここで入山料を払います。再入場時に必要となるため、チケットをなくさないように注意してください。
若草山の入山料の仕組みはすこし複雑で、有料エリアは一重目と二重目のみです。
二重目と三重目の間に山頂ゲートがありますが、有料エリアから一度退場する形になります。若草山山頂(三重目)を観光したあと、二重目に戻る場合は有料エリアへの再入場となるため、チケット提示が必要です。
春日山遊歩道を利用する無料ルート
春日山遊歩道を通り、徒歩で直接山頂へとアクセスする場合、入山料は不要です。再び春日山遊歩道を通って帰る場合は、完全無料で若草山山頂(三重目)を観光することが可能です。
若草山山頂(三重目)を観光したあと、二重目、一重目も観光する場合は、山頂ゲートで入山料を払います。
奈良奥山ドライブウェイを利用する方法
奈良奥山ドライブウェイを利用し、車で直接山頂へとアクセスする場合、ドライブウェイの通行料金は必要ですが、山頂駐車場の駐車料金および入山料は不要です。
若草山山頂(三重目)を観光したあと、二重目、一重目も観光する場合は、山頂ゲートで入山料を払います。
徒歩
春日大社本社から北へ約7分歩くと、南ゲートに着きます。また水谷茶屋から東へ約2分歩くと、春日山遊歩道の入口に着きます。
春日大社の社殿と参拝案内は、下の記事で詳しく紹介しています。

近鉄奈良駅から南ゲートと春日山遊歩道の入口までは、いずれも徒歩約25分です。
奈良公園からは、東大寺側から北ゲートへ、春日大社側から南ゲートへ向かえます。
自動車・若草山頂駐車場
若草山頂駐車場までは、奈良奥山ドライブウェイを利用して車でアクセスすることも可能です。
奈良奥山ドライブウェイの新若草山コースは、新若草山料金所から若草山頂を往復する7.4kmのコースです。普通自動車・小型自動車・軽自動車は700円で、営業時間は5:00〜23:00です。山頂駐車場の駐車料金は無料で、駐車場から山頂までは徒歩約5分です。
奈良奥山ドライブウェイの通行料金や営業時間は、公式サイトで確認できます。

山頂への直行バス
2026年4月からは、JR奈良駅・近鉄奈良駅から若草山山頂へ直行する「Wakakusa Hilltop Bus」が毎日運行されています。山頂で下車してから徒歩で下山し、奈良公園周辺を観光することもできます。
運行日・時刻・予約条件は、奈良交通の案内で確認できます。

若草山の道草

ハシブトガラスです。ハシボソガラスと並び、日本ではもっとも身近なカラスの種類の一つです。ちなみにアーサーズ・シートには、ニシコクマルガラスがいました。
アーサーズ・シートの丘陵景観と歩き方は、下の記事で紹介しています。

奈良の観光スポット、交通、モデルコースについては、奈良の記事をご覧ください。
