【ロンドンの警察車両】ロンドン警視庁とロンドン市警察

フォード・トランジットの4代目です。フォードはアメリカの会社ですが、トランジットはヨーロッパを中心に製造、販売されてきた車種です。

警察車両のボディカラーは通常白またはシルバーですが、赤い警察車両はロンドン警視庁の中で、議会および外交保護（Parliamentary and Diplomatic Protection）を任務とした部隊のものです。頭文字を取って、「PaDP」とも呼ばれています。

ヴォクスホール・ヴィヴァロです。ヴォクスホールはイギリスの自動車メーカーです。ただし自社開発は行っておらず、ルノー・トラフィック（Renault Trafic）の2代目をすこしイギリス仕様に変えたものです。小型輸送車として、よく採用されています。

同じくヴォクスホール・ヴィヴァロです。黄と青のバッテンバーグ・マーキングが採用されたのは2012年ですが、それまでイギリスの警察車両といえばオレンジの細いストライプでした。小型輸送車など、一部の車両で昔のマーキングが残ります。

グラスゴーのリバーサイド博物館より。ロンドン警視庁の車両ではありませんが。2枚の食パンにオレンジ・ジャムが挟まれているイメージから、「ジャム・サンドイッチ（Jam sandwich）」という愛称で親しまれていました。

ロンドン市警察の車両

フォルクスワーゲン・ゴルフGTEです。ゴルフGTEは、プラグインハイブリッド車です。フォルクスワーゲンのエンブレムが、充電口の蓋になっています。本車両は、エンブレムが脱落しているようです。

ロンドン市警察の車両もボディカラーは通常白またはシルバーですが、本車両は特別に黒を採用しています。

「CITY OF LONDON POLICE」は、ロンドン市警察を意味します。ロゴが恰好良すぎます。本車両には、「ECO INTERCEPTOR」という愛称がつけられています。

ヴォクスホール・ヴィヴァロです。バックミラー越しに正しく読めるよう、ボンネットの「POLICE」は鏡文字になっています。ロンドン警視庁、ロンドン市警察とは異なる点です。

「BRITISH TRANSPORT POLICE」は、イギリス鉄道警察を意味します。