トロント大学とクィーンズ・パークの基本情報
トロント大学(University of Toronto)は、1827年に設立されたカナダ最古の名門大学です。ユニバーシティ・カレッジ(University College)、ヴィクトリア大学(Victoria University)など、複数のカレッジ・大学からなる連合体が、トロント大学です。キャンパス内のどの建物も見ごたえがあり、観光スポットとしても人気があります。
トロント大学の前身は、キングス・カレッジ(King's College)です。キングス・カレッジのあった場所は、現在クィーンズ・パーク(Queen's Park)として整備され、オンタリオ州議事堂(Legislative Assembly of Ontario)などが建っています。オンタリオ州議事堂もやはり、人気の観光スポットです。
トロント大学とクィーンズ・パークの見どころ
トロント大学
ユニバーシティ・カレッジ(University College)の東棟(East Wing)です。ユニバーシティ・カレッジは、キングス・カレッジトロント大学の初期構成カレッジで、非宗派主義を掲げている点に特徴があります。
ユニバーシティ・カレッジの本館です。フレデリック・ウィリアム・カンバーランド(Frederick William Cumberland)とウィリアム・ジョージ・ストーム(William George Storm)によって設計され、1859年に完成しました。
ヴィクトリア大学(Victoria University)の本館です。オールド・ヴィック(Old Vic)と呼ばれています。ユニバーシティ・カレッジ本館にも携わった、ウィリアム・ジョージ・ストームによって設計されました。1892年に完成した直後、ストームは亡くなり彼の代表作となりました。リチャードソン・ロマネスク(Richardsonian Romanesque)と呼ばれる建築様式で、メルヘンチックな雰囲気があります。
ダニエルズ・ビルディング(Daniels Building)、または住所番地から、1スパディナ・クレセント(1 Spadina Crescent)と呼ばれている建物です。
長老派教会の神学校、ノックス・カレッジ(Knox College)の本拠地だった建物です。ノックス(Knox)の名は、スコットランド宗教改革の指導者、ジョン・ノックス(John Knox)に由来します。ノックス・カレッジは別の場所に移転しましたが、現在もトロント大学を構成するカレッジのひとつです。
コンボケーション・ホール(Convocation Hall)と呼ばれる、ドーム型のイベントホールです。なんとなく、モスクのような雰囲気があります。CNタワーが、ミナレット(モスクに付随する塔)です。
フランク・ダーリング(Frank Darling)とジョン・A・ピアソン(John A. Pearson)によって設計されました。ピアソンの代表作は、カナダ国会議事堂のセンター・ブロックです。
自然の多いキャンパス内には、たくさんのリスが住んでいます。