ウェイクフィールド・タワー(Wakefield Tower)
様々な種類の、おそろしい拷問器具が展示されています。
両手、両足を紐でくくり、反対方向に引っ張るようです。
トレイターズ・ゲート(Traitors' Gate)
日本語に直訳すると「裏切者の門」です。夏目漱石の小説『倫敦塔』では、「逆賊門」と表現されています。
罪人はテムズ川を舟で渡り、トレイターズ・ゲートからロンドン塔に入りました。『倫敦塔』ではテムズ川を、三途の川に例えています。
ジュエル・ハウス(Jewel House)
530カラットのダイヤモンド「カリナンI(Cullinan I)」をはじめとした、英国王室の財宝「クラウン・ジュエル(Crown Jewels)」を展示しています。
ワタリガラス
カラスといえばどこでも嫌われ者のイメージですが、ロンドン塔では違います。
17世紀、チャールズ2世は占い師にこう告げられます。ロンドン塔からもしカラスがいなくなれば、ロンドン塔は崩壊し、王国は亡びると。
それ以来、カラスはレイヴンマスター(ravenmaster)によって手厚く保護されています。
「カラスは、1日に170gの生肉を、さらに血に浸した鳥用ビスケットを食べる(The ravens eat 170g of raw meat a day plus bird biscuits soaked in blood.)」と書かれています。
ちなみに、日本で見られるハシブトガラス、ハシボソガラスといった小型のカラスは"crow"、ワタリガラスのような大型のカラスは"raven"と、英語では使い分けられています。
動物の像
ロンドン塔には、王立動物園としての歴史があります。動物の像は、当時の様子を伝えています。
13世紀に、ジョン王がライオンなどの動物を飼ったのが、王立動物園のはじまりとされています。
鎖につながれたシロクマ。動物愛護の精神や法律などなかった時代です。