【日本の蒸気鉄道】1号機関車から義経・弁慶・しずか、そして国産化へ

鉄道博物館(国鉄7100形蒸気機関車「弁慶号」)

国産タンク式国鉄蒸気機関車

タンク式蒸気機関車は、炭水車を持たず、石炭や水を機関車本体に積む構造を特徴とします。全長が短く取り回しに優れ、入換作業、支線運用、軸重制限のある線区などで活躍しました。国鉄では小型機を中心に多様なタンク機関車が用いられ、それぞれの用途に応じた形式が整備されました。

形式 軸配置 製造開始 製造終了 製造数 備考
ケ100形 B 1919年 1919年 6両 特殊狭軌線用
1070形 2B1 1925年 1928年 49両 輸入6200形/6270形を改造
B20形 B 1944年 1947年 15両 入換作業用
C10形 1C2 1930年 1930年 23両
C11形 1C2 1932年 1947年 381両
C12形 1C1 1932年 1947年 282両
E10形 1E2 1948年 1948年 5両 国鉄最後の新製蒸気機関車

国鉄ケ90形蒸気機関車

リニア・鉄道館(国鉄ケ90形蒸気機関車)
国鉄ケ90形蒸気機関車は、1918年(大正7年)に製造された軽便鉄道用のタンク式蒸気機関車です。もとは東濃鉄道A形として、762mm軌間の軽便鉄道路線で使用されました。1926年(大正15年)に鉄道省所属となり、ケ90形に改称されました。本路線のうち新多治見―広見間は、国鉄太多線を経て、現在のJR太多線の一部となっています。なお当時の東濃鉄道は、現在の東濃鉄道株式会社とは別会社です。

日本に2両のみ現存する特殊狭軌線用機関車のうちの1両です。リニア・鉄道館で展示されています。残り1両「ケ91形」は、浜松の堀留ポッポ道で展示されています。

国鉄1070形蒸気機関車(1080)

京都鉄道博物館(国鉄1070形蒸気機関車(1080))
国鉄1070形蒸気機関車は、1925年(大正14年)から1928年(昭和3年)にかけて、6200形および6270形をタンク機関車に改造したものです。6200形は英ニールソン社、6270形は英ダブス社製のテンダー式蒸気機関車です。車軸配置も2Bから従軸を1軸追加し、2B1に変更されています。

国鉄B20形蒸気機関車10号機

京都鉄道博物館(国鉄B20形蒸気機関車10号機)
国鉄B20形蒸気機関車は、1944年から1947年にかけて製造された小型のタンク式蒸気機関車です。停車場や車両基地の構内で車両の入換をするための、入換機関車として使用されました。2002年、梅小路蒸気機関車館の開館30周年を記念して動態復元され、梅小路機関車庫において入換機関車として現役で従事しています。

国鉄C11形蒸気機関車64号機

京都鉄道博物館(国鉄C11形蒸気機関車64号機)
国鉄C11形蒸気機関車は、1932年から1947年にかけて製造された小型の旅客用タンク式蒸気機関車です。軸重制限の厳しい線区に投入されました。軸重制限とは、1本の車軸にかけることの可能な重さの上限を意味します。

国鉄C12形蒸気機関車6号機

小樽市総合博物館 本館(国鉄C12形蒸気機関車)
国鉄C12形蒸気機関車は、1932年から1947年にかけて製造された小型の旅客貨物用タンク式蒸気機関車です。C11形と並行して開発・製造され、用途によって使い分けられました。またC12形をベースに開発されたテンダー式機関車が、C56形です。

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