【リニア・鉄道館】おすすめの見どころとアクセス

リニア・鉄道館

リニア・鉄道館の基本情報

リニア・鉄道館
リニア・鉄道館は、名古屋市港区金城ふ頭にある鉄道博物館です。2011年に開館し、東海旅客鉄道(JR東海)が管理運営しています。

現存する唯一の蒸気動車であるホジ6014号蒸気動車や、現存する最古級の国産バスである国鉄バス第1号車は、国の重要文化財に指定されています。

ほかにも戦前の急行電車を代表する形式である国鉄52系(モハ52形)電車や、新幹線および超電導リニアの試験車両など、貴重な車両が多数展示されています。

JR東日本の鉄道博物館(さいたま)、JR西日本の京都鉄道博物館と並び、日本三大鉄道博物館のひとつとされています。

リニア・鉄道館の見どころ

リニア・鉄道館
入口を入ってすぐ目に飛び込んでくるのが、リニア・鉄道館の顔ともいえるシンボル展示です。左から、国鉄C62形蒸気機関車、新幹線955形電車(300X)、そして超電導リニアMLX01-1です。大型スクリーンでは、日本における鉄道高速化の歴史が説明されています。

国鉄C62形蒸気機関車

リニア・鉄道館(国鉄C62形蒸気機関車)
国鉄C62形蒸気機関車は、1948年から1949年にかけて製造されたテンダー式蒸気機関車です。松本零士『銀河鉄道999』の蒸気機関車として知られています。

本機は、1954年に蒸気機関車の日本最高速度であり、狭軌の蒸気機関車の世界最高速度である時速129キロメートルを記録した17号機です。ちなみに、標準軌を含む蒸気機関車の世界最高速度は、マラード号が1938年に記録した時速203キロメートルです。マラード号は、イギリス国立鉄道博物館で展示されています。

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新幹線0系電車

リニア・鉄道館(新幹線0系電車)
新幹線0系電車は、1964年の東海道新幹線開業にあわせて登場した、日本初の営業用新幹線電車です。丸みを帯びた先頭形状から「団子鼻」の愛称で親しまれ、高度経済成長期の日本を象徴する鉄道車両として知られています。

開業当時、最高運転速度(営業運転における最高速度)として世界最速となる時速210キロメートルを記録し、東京―新大阪間を約4時間で結びました。さらに1986年には最高運転速度が時速220キロメートルに引き上げられ、2008年に引退するまでじつに44年もの長きにわたり、日本の高速鉄道を支えました。

新幹線100系電車

リニア・鉄道館(新幹線100系電車)
新幹線100系電車は、0系の後継として1985年に営業運転を開始した車両です。シャープな先頭形状に加え、高速鉄道として世界初の2階建て車両を導入し、グリーン車個室や普通車全席の回転リクライニングシートなど、快適性を大きく高めました。

100系の最高運転速度は時速220キロメートルで、1989年から登場した100N系(V編成)は、山陽新幹線区間で時速230キロメートルの営業運転を実現しました。100N系は、京都鉄道博物館で展示されています。

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新幹線300系電車

リニア・鉄道館(新幹線300系電車)
新幹線300系電車は、1992年に初代「のぞみ」として営業運転を開始した、高速性能を飛躍的に高めた車両です。時速270キロメートルの営業運転を実現し、東京―新大阪間を最速2時間30分で結びました。

新幹線700系電車

リニア・鉄道館(新幹線N700系電車)
新幹線700系電車は、300系や500系に続く新たな標準型車両として、1999年に営業運転を開始した新幹線電車です。高速性能に加えて、乗り心地、静粛性、省エネルギー性などを総合的に高めることを目指して開発されました。カモノハシのような特徴的な先頭形状により、トンネル通過時の騒音を低減しています。最高運転速度は、東海道新幹線で時速270キロメートル、山陽新幹線で時速285キロメートルです。

新幹線N700系電車

リニア・鉄道館(新幹線N700系電車)
新幹線N700系電車は、700系の後継として2007年に営業運転を開始した新幹線電車です。高速性と快適性、環境性能をさらに高めた車両で、東海道新幹線で時速285キロメートル、山陽新幹線で時速300キロメートルの営業運転を実現しました。

また日本の新幹線電車として、初めて車体傾斜システムを採用したことも大きな特徴です。これにより、カーブの多い東海道新幹線でも速度を落としにくくなり、所要時間の短縮と乗り心地の向上が図られました。車体傾斜式電車として、イタリアのペンドリーノがよく知られています。

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新幹線955形電車(300X)

リニア・鉄道館(新幹線955形電車(300X))
新幹線955形電車(300X)は、JR東海が高速走行試験を目的として開発した試験用新幹線車両です。1994年に製造され、走行試験では高速域における走行性能、騒音、車体構造、パンタグラフ、台車などに関する各種データの収集と検証が行われました。1996年には東海道新幹線米原―京都間で、時速443キロメートルを記録しています。

超電導リニアMLX01-1

リニア・鉄道館(超電導リニア MLX01-1)
超電導リニアMLX01-1は、JR東海が開発した超電導リニアの試験車両です。1995年に製造されました。車体に搭載した超電導磁石と、地上に設置したコイルとの間に生じる磁力を利用して、車体を浮上させて走行します。2003年には山梨リニア実験線で、時速581キロメートルを記録し、当時の鉄道の世界最高速度を達成しました。

新幹線923形電車0番台(T4編成)

リニア・鉄道館(新幹線923形電車(ドクターイエロー))
新幹線923形電車0番台(T4編成)は、東海道・山陽新幹線の電気設備、軌道設備、信号設備などの状態を、営業路線を走行しながら測定するための新幹線電気軌道総合試験車です。700系をベースに開発された事業用車両で、車体の色からドクターイエローと呼ばれています。

2025年まで本館で展示されていた新幹線922形電車20番台(T3編成)は、トレインパーク白山(石川県白山市)に移設され、常設展示されています。

国鉄ケ90形蒸気機関車

リニア・鉄道館(国鉄ケ90形蒸気機関車)
国鉄ケ90形蒸気機関車は、1918年(大正7年)に製造された軽便鉄道用のタンク式蒸気機関車です。もとは東濃鉄道A形として、762mm軌間の軽便鉄道路線で使用されました。1926年(大正15年)に鉄道省所属となり、ケ90形に改称されました。本路線のうち新多治見―広見間は、国鉄太多線を経て、現在のJR太多線の一部となっています。なお当時の東濃鉄道は、現在の東濃鉄道株式会社とは別会社です。

日本に2両のみ現存する特殊狭軌線用機関車のうちの1両です。残り1両「ケ91形」は、浜松の堀留ポッポ道で展示されています。

国鉄C57形蒸気機関車139号機

リニア・鉄道館(国鉄C57形蒸気機関車)
国鉄C57形蒸気機関車は、1937年(昭和12年)から1947年(昭和22年)にかけて製造された旅客用テンダー式蒸気機関車です。その優美な外観から貴婦人と呼ばれています。本機は、お召し列車を18回牽引した139号機です。

ホジ6014号(キハ6401号)蒸気動車

リニア・鉄道館(ホジ6014号(キハ6401号)蒸気動車)
ホジ6014号蒸気動車は、1913年(大正2年)に製造された工藤式蒸気動車です。工藤式蒸気動車は、客車の片側に蒸気機関車と同様の動力機構を備えて単車運転を可能にした自走式車両で、1909年(明治42年)に工藤兵治郎が開発しました。ホジ6014号は、この方式を採用した国産蒸気動車の一例で、非電化路線の短距離輸送に使用されました。のちにキハ6401号に改称され、1943年(昭和18年)まで運用されました。国の重要文化財に指定されています。

国鉄ED18形電気機関車

リニア・鉄道館(国鉄ED18形電気機関車「トロッコファミリー号」)
国鉄ED18形電気機関車は、1923年に東海道本線の電化に備えて鉄道省がイギリスから輸入した車両を、のちに飯田線で使用するため改造した電気機関車です。一度廃車となった後に動態復元され、飯田線のトロッコ列車トロッコファミリー号などの牽引機として再び活躍しました。

国鉄モハ12形(クモハ12形)電車

リニア・鉄道館(国鉄モハ12形(クモハ12形)電車「元祖ゲタ電号」)
国鉄モハ12形(クモハ12形)電車は、鉄道省初の鋼製電車モハ30形として製造された車両を起源とし、のちに事業用車クモヤ22形を経て、1987年に旅客用へ再改造された車両です。日本国有鉄道(国鉄)の電車は、首都圏や京阪神において国電(こくでん)と呼ばれていました。また、「下駄ばきで気軽に乗れる電車」という意味から、ゲタ電という通称も用いられました。「元祖ゲタ電号」は、1987年に飯田線で運転されたイベント列車の愛称です。その後も、本車両は飯田線で使用されました。

リニア・鉄道館(国鉄モハ12形(クモハ12形)電車「元祖ゲタ電号」)
天井に設置された扇風機のカバーにも、日本国有鉄道(国鉄)のロゴが入っています。

国鉄52系(モハ52形)電車

リニア・鉄道館(国鉄52系(モハ52形式)電車)
国鉄52系(モハ52形)電車は、1936年(昭和11年)から1937年(昭和12年)にかけて、東海道本線・山陽本線の京阪神地区(現在のJR京都線・JR神戸線)用の急行電車として製造された車両です。「流線形の電車」という意味で、流電(りゅうでん)という愛称で親しまれました。戦前の急行電車を代表する形式のひとつで、現在の「新快速」につながる京阪神地区における速達電車の先駆け的な存在です。

リニア・鉄道館(国鉄52系(モハ52形式)電車)
天井には、装飾金具を備えたおしゃれな扁平丸形のランプが並んでいます。

国鉄117系(クハ117形)電車

リニア・鉄道館(国鉄117系(クハ117形)電車)
国鉄117系(クハ117形)電車は、京阪神地区の速達電車として1980年に登場した、初の「新快速」専用車両です。「新快速」は、1970年に113系で運転を開始し、1972年に153系に引き継がれましたが、老朽化した153系を置き換えるために117系が新造されました。1982年からは東海地区にも快速用車両として投入され、東海ライナーの愛称で親しまれました。

国鉄オヤ31形客車

リニア・鉄道館(国鉄オヤ31形客車(オヤ31形式 建築限界測定車))
国鉄オヤ31形客車は、既存の客車を改造して製作された建築限界測定車です。1949年から1961年にかけて計7両が改造製作されました。車体の周囲に取り付けた接触式センサーにより、走行しながらホームや架線柱などの地上設備が、「建築限界」と呼ばれる規定の範囲内に収まっているかどうかを測定しました。

国鉄バス第1号車

リニア・鉄道館(国鉄バス第1号車)
国鉄バス第1号車は、1930年(昭和5年)に東京瓦斯電気工業によって製造された、現存する最古級の国産バスです。日本国有鉄道(国鉄)の自動車局により、岡崎―多治見間および高蔵寺―瀬戸記念橋間で運転されました。国の重要文化財に指定されています。

鉄道シミュレータ

リニア・鉄道館(新幹線シミュレータ「N700」)
新幹線シミュレータ「N700」では、実物大の運転台と大型スクリーンで、東海道新幹線N700系の運転体験をすることができます。ほかにも在来線の運転シミュレータや、駅での安全確認やドアの開閉、車内放送などを行うことのできる車掌シミュレータが設置されています。

鉄道ジオラマ

リニア・鉄道館(ジオラマ)
JRセントラルタワーズとJRゲートタワーが見下ろすJR名古屋駅の新幹線ホームに、N700系とN700系Sが停車しています。

リニア・鉄道館(ジオラマ)
NBS(ニューバラストスクレーパー)と呼ばれる作業車を用いて、夜間にバラスト交換作業をしている様子です。

超電導リニア展示室

リニア・鉄道館(超電導リニアL0系の模型)
超電導リニアのしくみを、模型や実験装置などを用いて学ぶことができます。ミニシアターでは映像に加え、座席の振動を通して、時速500キロメートルの世界を体験することができます。

リニア・鉄道館のアクセス

リニア・鉄道館の最寄り駅は、金城ふ頭駅(きんじょうふとうえき)です。金城ふ頭駅から北へ約1分歩くと、リニア・鉄道館の入り口に着きます。

名古屋駅から金城ふ頭駅へは、あおなみ線(名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線)で約24分です。

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