小樽市総合博物館 本館の基本情報

小樽市総合博物館 本館は、北海道鉄道発祥の地である小樽市手宮にある、鉄道・科学・歴史をテーマにした博物館です。
現存する日本最古の機関車庫である機関車庫三号を含む、旧手宮鉄道施設は国の重要文化財に指定されています。
北海道開拓の歴史を伝える国鉄7100形蒸気機関車「しずか号」など、貴重な車両が保管・展示されています。
屋外展示場では、動態保存されているアメリカ製の蒸気機関車「アイアンホース号」に乗車し、往復約400メートルの鉄道旅を楽しむことができます。
鉄道関係の展示を中心として、科学・歴史に関する展示などもあり、またプラネタリウムも併設されています。
小樽市総合博物館 本館の見どころ
国鉄7100形蒸気機関車6号機「しずか号」

国鉄7100形蒸気機関車は、1880年から1889年にかけて米H. K. ポーター社で製造された、テンダー式蒸気機関車です。本機はその6号機で、「しずか号」の愛称で知られています。先端のカウキャッチャー(牛避け)や、ダイヤモンドスタックと呼ばれる特徴的な煙突など、西部開拓時代の蒸気機関車の特徴が見られます。北海道初の鉄道である官営幌内鉄道の開業にあたり、導入されました。
7100形は8両製造されましたが、現存するのは6号機「しずか号」を含め3両のみです。1両は1両は京都鉄道博物館で展示されている1号機「義経号」、そしてもう1両はさいたまの鉄道博物館で展示されている2号機「弁慶号」です。


旧手宮鉄道施設

左の建物は機関車庫一号、右の建物は機関車庫三号です。機関車庫三号は1885年(明治18年)に竣工した、現存する日本最古の機関車庫です。転車台などとともに、国の重要文化財に指定されています。
国鉄7150形蒸気機関車「大勝号」

国鉄7150形蒸気機関車「大勝号」は、1895年(明治28年)に手宮工場で製作された国産第2号の蒸気機関車で、現存する最古の国産蒸気機関車です。
日清戦争の勝利を記念して「大勝号」と命名され、国有化後に7150形と呼ばれるようになりました。米H. K. ポーター社で製造された、国鉄7100形蒸気機関車の部品が使用されています。
国鉄キ550形貨車(キ1567)

国鉄キ550形貨車(キ1567)は、国鉄の事業用貨車である複線用ラッセル式除雪車です。
ラッセル式除雪車(ラッセル車)は、鉄道の線路上に積もった雪を、車両前面のくさび形の排雪板や翼で左右または片側へかき分けながら進む除雪用車両です。「ラッセル」は、開発元の米国ラッセル社に由来します。
国鉄キ800形貨車(キ800)

国鉄キ800形貨車(キ800)は、国鉄に在籍した事業用貨車の一種で、マックレー式除雪車です。
マックレー式除雪車(マックレー車)は、線路の両側に高くたまった雪の壁を崩し、その雪を線路中央へかき寄せるための鉄道用除雪車です。「マックレー」は、本技術を開発したカナディアン・ナショナル鉄道のマックレー技師に由来します。

国鉄キ600形貨車(キ601)

国鉄キ600形貨車(キ601)は、国鉄に在籍した事業用貨車で、ロータリー式雪かき車です。
ロータリー式雪かき車(ロータリー車)は、車両先頭部の回転翼で雪を砕いて取り込み、遠くへ投雪しながら除雪する鉄道用除雪車です。線路上の雪を単独で排雪するほか、マックレー車が線路中央へかき寄せた雪を、さらに遠方へ飛ばすためにも使用されます。
国鉄C12形蒸気機関車

国鉄C12形蒸気機関車は、1932年から1947年にかけて製造された小型のタンク式蒸気機関車です。軸重制限の厳しい線区に投入されました。軸重制限とは、1本の車軸にかけることの可能な重さの上限を意味します。
国鉄キハ57系気動車

国鉄キハ57系気動車は、1961年から1962年にかけて製造された急行形気動車です。信越本線横川―軽井沢間(碓氷峠)のアプト式区間を通過するため、ラックレールに干渉しないディスクブレーキなどを備えています。アプト式区間では、国鉄ED42形電気機関車に牽引されました。
国鉄ED42形電気機関車は、碓氷峠鉄道文化むらで保存・展示されています。また同じく碓氷峠で使用された、国産初のアプト式直流用電気機関車である国鉄ED40形電気機関車は、さいたまの鉄道博物館で保存・展示されています。
