鉄道博物館の基本情報

鉄道博物館は、さいたま市大宮にある日本最大級の鉄道博物館です。JR東日本の創立20周年記念事業として2007年に開館し、2018年には南館のオープンと本館常設展示の全面リニューアルが行われました。
日本初の蒸気機関車である150形蒸気機関車(1号機関車)、日本初の天皇専用客車である1号御料車(初代)、通勤形電車の原型となったナデ6110形電車などが、国の重要文化財に指定されています。
ほかにもEF55形電気機関車や、国鉄7100形蒸気機関車「弁慶号」など、貴重な車両が多数展示されています。
屋外コースで列車の運転を体験することのできるミニ運転列車など、楽しく鉄道の仕組みを学ぶことのできる体験展示も充実しています。
鉄道博物館の見どころ
国鉄150形蒸気機関車(1号機関車)

日本の鉄道は、1872年(明治5年)10月14日に新橋—横浜間で開業しました。国鉄150形蒸気機関車は、1871年(明治4年)に英バルカン・ファウンドリー社で製造され、日本の鉄道開業にあわせて輸入された日本初の蒸気機関車です。「1号機関車」という愛称で親しまれています。1997年に、鉄道車両として初めて国の重要文化財に指定されました。

国鉄150形蒸気機関車(1号機関車)は、1911年(明治44年)に長崎県の島原鉄道へ払い下げられ、同社開業期を支えた後、1930年(昭和5年)に保存のため鉄道省へ返還されました。返還にあたり、「惜別感無量」と島原鉄道(島鉄)の創業者・植木元太郎が思いをプレートに記しました。
国鉄7100形蒸気機関車2号機「弁慶号」

国鉄7100形蒸気機関車は、1880年から1889年にかけて米H. K. ポーター社で製造された、テンダー式蒸気機関車です。本機はその2号機で、「弁慶号」の愛称で知られています。先端のカウキャッチャー(牛避け)や、ダイヤモンドスタックと呼ばれる特徴的な煙突など、西部開拓時代の蒸気機関車の特徴が見られます。北海道初の鉄道である官営幌内鉄道の開業にあたり、導入されました。

H. K. ポーター社は、ペンシルベニア州ピッツバーグに存在した機関車メーカーです。「369」は製造番号、「1880」は製造年を意味します。
7100形は8両製造されましたが、現存するのは2号機「弁慶号」を含め3両のみです。1両は京都鉄道博物館で展示されている1号機「義経号」、そして残り1両は小樽市総合博物館で展示されている6号機「しずか号」です。

開拓使号客車

弁慶号が牽引するのが、開拓使号客車です。開拓使など政府高官のための上級客車で、幌内鉄道の開業にあわせてアメリカから輸入されました。
幌内は通常「ほろない」と読みますが、アイヌ語で「大きい川」を意味する「ポロナイ」に由来します。開拓使号では「PORONAI RAILWAY OF HOKKAIDO」と記されています。
国鉄1290形蒸気機関車「善光号」

国鉄1290形蒸気機関車「善光号」は、1881年(明治14年)に英マニング・ワードル社で製造された蒸気機関車です。初めて埼玉県内を走った蒸気機関車として紹介されています。「善光号」の名は、機関車が埼玉県川口市の善光寺付近で陸揚げ・組み立てされたことに由来します。
国鉄C57形蒸気機関車135号機

国鉄C57形蒸気機関車は、1937年(昭和12年)から1947年(昭和22年)にかけて製造されたテンダー式蒸気機関車です。その優美な外観から貴婦人と呼ばれています。
本機は1975年(昭和50年)に室蘭本線で、国鉄最後の蒸気機関車による定期旅客列車をけん引した車両として知られています。