古代ローマの円形闘技場で、ローマのシンボルになっています。フォロ・ロマーノが政治と経済の中心なら、コロッセオは娯楽の中心です。
コロッセオ(Colosseo)はイタリア語ですが、ラテン語でコロッセウム(Colosseum)、あるいはそれを英語読みしてコロシアムとも呼ばれます。「有明コロシアム」など、現代でも競技場という意味する言葉として使われています。
起源80年、ティトゥス帝の時代に完成します。約5万人を収容できたといいますので、現代のサッカースタジアムと比較しても遜色ない規模です。ワールドカップの開催条件(4万人)をクリアしています。
ラテン語でグラディアートル(Gladiator)、あるいはそれを英語読みしたグラディエーターと呼ばれる剣闘士が、命を懸けて争う闘技会が最大の見せ物でした。ローマ皇帝でキリスト教会を初めて公認したのはコンスタンティヌス1世ですが、キリスト教の普及とともに、血生臭い闘技会は姿を消していったといわれています。
コンスタンティヌス1世が、ミルウィウス橋の戦いでマクセンティウスに勝利したことを記念して建てられた凱旋門です。
フォロ・ロマーノには、マクセンティウスが計画し、コンスタンティヌス1世が完成させたといわれる遺跡が残っています。
現在見られる建物はハドリアヌス帝によって再建されたものですが、最初に建設したのはマルクス・ウィプサニウス・アグリッパです。建物にも彼の名が刻まれています。
アグリッパはローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの側近で、パンテオン以外にも古代ローマ初の公衆浴場(テルマエ)であるアグリッパ浴場や、フランスの水道橋、ポン・デュ・ガールなどを建設しています。
イタリアを統一した英雄ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世や、ルネサンスの巨匠ラファエロもここに埋葬されています。