ロンドンのターミナル駅は、メリルボーン・ロード沿いとテムズ川沿いに集中しています。
イギリスには、イングランドとスコットランドを縦断するイースト・コースト本線(東海岸本線)と、ウェスト・コースト本線(西海岸本線)という2つの大動脈があります。これらのターミナル駅はそれぞれ、キングス・クロス駅とユーストン駅です。
イースト・コースト本線とウェスト・コースト本線に挟まれるようにして、イングランドの内陸地帯を南北に走るミッドランド本線があります。このターミナル駅が、セント・パンクラス駅です。
キングス・クロス駅、セント・パンクラス駅、ユーストン駅はいずれもメリルボーン・ロードに面しており、その並びも東からイースト・コースト本線、ミッドランド本線、ウェスト・コースト本線の順になっているため、覚えてしまえば使いやすいです。
セント・パンクラス駅にはミッドランド本線とは反対方向に、ロンドンからパリなどヨーロッパの各都市と繋がる国際列車ユーロスターも発着しています。
ロンドンのターミナル駅
キングス・クロス駅
キングス・クロス駅(King's Cross Station)は、ロンドンとスコットランドの首都エディンバラを結ぶイースト・コースト本線(East Coast Main Line)のターミナル駅です。
キングス・クロス駅は、小説『ハリー・ポッター』シリーズでホグワーツ特急の発着駅として描かれています。
キングス・クロス駅について、詳しくは下の記事をご覧ください。
セント・パンクラス駅
セント・パンクラス駅(St Pancras Station)は、ロンドンとイングランド中部の都市シェフィールドを結ぶミッドランド本線(Midland Main Line)のターミナル駅です。
またセント・パンクラス駅は、ロンドンとパリなどヨーロッパの各都市を結ぶ国際列車ユーロスターの発着駅でもあります。
小説『ハリー・ポッター』シリーズでホグワーツ特急が発着するのはキングス・クロス駅ですが、映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ではセント・パンクラス駅の駅舎がロケ地として選ばれました。キングス・クロス駅より隣接するセント・パンクラス駅の方が、駅舎としてはフィルムに映えるためです。
セント・パンクラス駅について、詳しくは下の記事をご覧ください。
ユーストン駅
ユーストン駅(Euston Station)は、ロンドンとスコットランドのグラスゴーおよびエディンバラを結ぶ、ウェスト・コースト本線(West Coast Main Line)のターミナル駅です。
ウェスト・コースト本線は直線区間が少なく、曲線区間での高速化を可能とするため車体傾斜式車両ペンドリーノ(Pendolino)が投入されています。
ユーストン駅には、イギリスを代表する寝台列車のひとつカレドニアン・スリーパー(Caledonian Sleeper)も発着します。
ユーストン駅について、詳しくは下の記事をご覧ください。
パディントン駅
パディントン駅(Paddington Station)は、ロンドンとイングランド南西部およびウェールズ南部を結ぶ、グレート・ウェスタン本線(Great Western Main Line)のターミナル駅です。
パディントン駅は、「くまのパディントン」が物語の中で初めて登場する場所です。彼の名前は、パディントン駅に由来しています。
パディントン駅について、詳しくは下の記事をご覧ください。
ウォータールー駅
ウォータールー駅(Waterloo Station)は、ロンドンとイングランド南岸の都市ウェイマスを結ぶ、サウス・ウエスタン本線(South Western Main Line)のターミナル駅です。ロンドン中心部に位置し、イギリス最大の乗降客数を誇ります。日本でいう、新宿駅のイメージに近いかもしれません。